【ボカロ曲】世界一孤独な鳥

ボカロ曲「世界一孤独な鳥」を投稿しました。


この曲のストーリーはある実話をもとに創ったものです。

ニュージーランド、マナ島、1976年。
シロカツオドリを呼ぶために、シロカツオドリそっくりなデコイが80体設置されました。
デコイには太陽光発電装置が内蔵されていて、シロカツオドリの声を発し続けたそうです。
そして2015年、一羽のシロカツオドリがマナ島にやってきました。
彼はナイジェルと呼ばれるようになりました。
ナイジェルはデコイの中でたった1羽で暮らし、ついにはデコイに対して求愛していました。
求愛の儀式として巣作りまでしていました。
しかしナイジェルは今年(2018年)の2月に亡くなってしまいました。
彼はその時、恋人の隣に横たわっていたそうです。

この話を知って曲にしてみたくなったので、実際に制作しました。

「ナイジェルは本当に孤独を感じていたのか?いつでも島を出て飛び立つことができるのに、島に残って生活し続けたということは、もしかすると彼なりには幸せだったのかも。」なんて考えながら制作しました。

ということで曲の雰囲気はあからさまに暗くするのではなくて、ところどころメロディを弾ませてどこか楽しげな感じも演出してみました。

歌詞でも、ナイジェルがデコイに対して前向きに接している姿を示しました。

それでも「孤独な鳥」と表現したのは、もしナイジェル自身が幸せを感じていたとしても、外から見るとやはり孤独に見えるからです。

まあ、実際のことはナイジェルに訊いてみないとわかりませんね。

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